就任のご挨拶
一般社団法人塩釜歯科医師会 会長 佐々木 優
この度、(一社)塩釜歯科医師会会長を拝命しました佐々木優でございます。
一般社団法人塩釜歯科医師会は宮城県歯科医師会の支部組織として昭和17年に設立され、平成26年には一般社団法人格を取得し、二市三町(塩竈市、多賀城市、松島町、七ヶ浜町、利府町)の皆様の口腔の健康を守る歯科保健事業や公益事業を行う歯科医師75
名(令和3年7月1日現在)から組織されている団体です。前執行部において「塩釜歯科医師会口腔保健センター」が設立され、二市三町の地域の皆様への歯科医療サービスの拡充と利便性の向上のための拠点施設として、また東日本大震災の教訓から各避難所における救急処置と歯科保健活動の対応のための情報収集、歯科用診療器材・薬品の保管・備蓄の拠点として整備を進めております。
歯と口腔は「食べる」「会話する」という生涯にわたる生活の質の保持に重要な器官です。近年では歯と口腔の健康が全身の健康を保持増進し、要介護の状態に至らない健康寿命の延伸とさらには国民医療費の軽減にも寄与することが調査研究で明らかになってきています。
また昨年からの新型コロナウイルス・パンデミック下では「新しい生活様式」が求められ、多くの皆様が歯科医院の受診を控えておられた時期がございましたが、最新の米国での研究では歯科医院は高度の感染予防対策が従来から確立されてきたことから、歯科診療所は極めて安全な場所であることが確認されています。こうした状況においてこそ、「人生100年時代」に向けた健康づくりのため、適切な歯科医院の受診ができるよう地域の歯科保健活動に取り組んでいきたいと考えています。
幸いにも当歯科医師会には諸先輩方が築き上げた行政との緊密な連携がございます。諸先輩方の実績を踏襲し、行政との両輪で地域住民の健康増進のために邁進する所存でおります。今後とも塩釜歯科医師会をどうぞよろしくお願い申し上げます。